フランクフルトでブラームスのヴァイオリン協奏曲とブルックナーの交響曲第3番を演奏した時のヒラリー・ハーンとパーヴォ・ヤルヴィの対話。思わず笑ってしまったのは、3分42秒からの二人の会話。
ハーンが『ブルックナーの聴衆ってどんな人たちでしょう?』とヤルヴィに聞くと、ヤルヴィは日本の聴衆のことを例に出します。
『とても可笑しいけど、ドイツ以外で唯一ブルックナーが演奏され、人々に愛されている日本ではブルックナー・ファンは全て男性なんですよ』と答えると、ハーンは?という表情。
ヤルヴィは続けて、『自分では気づかなかったが、日本から来たある人に言われて気がついた。満員の会場の聴衆は全て男性だった。これがチャイコフスキーやラヴェルなどの美しくてロマンティックなプログラムだと女性や子供もいるのだけど』と答えます。
ハーンは思わず笑い出し、『ブルックナーの作品は日本の男性のためにあるってことかしら?』とヤルヴィに聞くと、ヤルヴィは『そのとおり!いまや我々は真理を発見した』と盛り上がります。
『ブルックナー自身日本人だったかも』とまで言っています(笑)
ジョークにしても、NHKじゃ流せないな、これ(笑)。
続けてヤルヴィは『ドイツではブルックナーがよく聞かれているのはおどろくばかりだ。ドイツの伝統だ』『アメリカでブルックナーを演奏するのはリスクが伴う。ヒラリー・ハーンのようなスーパー・スターが来てメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を演奏してくれないとチケットは売れない』とハーンにヨイショしています。
https://www.youtube.com/watch?v=2GkpMeAsq54