山をも動かすかのような衝撃のノセダN響のショスタコーヴィチ。ウクライナとロシアの戦争が実際に行われている現在、ショスタコーヴィチが書いた音楽の迫真性、死者への鎮魂の歌がここまで現実味を帯びて響くとは!
ノセダは、音楽は社会を変えると、ベートーヴェンやヴェルディ、ショスタコーヴィチの例を挙げて、インタビュー*で語っているが、今夜の演奏を聴くとその言葉に共感する。
レヴューは「音楽の友」に書くので、演奏の細部には触れられないが、第3楽章最後のカタストロフィから第4楽章ラルゴに雪崩落ちる瞬間には言葉を失った。
第5楽章の喜びの歌が砂上の楼閣のように消え去っていくコーダの虚無的な世界も記憶に残る。
ノセダへのインタビュー:
https://www.russianartandculture.com/gianandrea-noseda-conductor-lso-interview/
NHKらじるらじるの聞き逃し配信で23日まで聴けます。