指揮者で作曲家の外山雄三さんが亡くなられた。享年92歳。
今年5月27日、東京芸術劇場で聴いたシューベルト「交響曲第9番《グレイト》」(パシフィックフィルハーモニア東京)が最後のコンサートになってしまった。
第4楽章を始めたところで、体調を崩し途中降板したとき、これは大変なことが起こったと思った。
車椅子に乗りカーテンコールで舞台に再登場されたので安心したのだが。
その時のコンサート・レヴュー↓
外山雄三 パシフィックフィルハーモニア東京 シューベルト「交響曲第5番」「第9番《グレート》」 | ベイのコンサート日記 (ameblo.jp)
持病の腎臓病が原因で亡くなられたとのこと。
京都市交響楽団の常任指揮者時代、1967年 第100回定期演奏会でストラヴィンスキーの3大バレエ音楽(「火の鳥」、「ペトルーシュカ」、「春の祭典」)を指揮したコンサートも聴いた。
その少し前には、同じく京響の定期演奏会で、ウィルヘルム・ケンプのピアノによるベートーヴェン「ピアノ協奏曲第5番《皇帝》」を聴いたのも良い思い出のひとつ。
翌年、大学時代所属していた音楽鑑賞サークルの主催で、クラブの先輩でもある音楽評論家松本勝男氏との対談を聞いた記憶がある。
1969年頃、初めて観たオペラ、プッチーニ《蝶々夫人》も外山雄三指揮だった。
京都市交響楽団が京都会館のオケピットに入り、砂原美智子が蝶々夫人を歌ったもの。
演奏会形式ではなく舞台上演であり、きらびやかな舞台装置と、砂原美智子の美しい蝶々夫人、外山雄三のきびきびとした指揮姿が印象に残っている。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。