レオシュ・スワロフスキー スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団 オルガ・シェプス(ピアノ)
(7月2日・サントリーホール)指揮のレオシュ・スワロフスキーは3年前都響との《第九》を聴いた。https://ameblo.jp/baybay22/entry-12562220652.html(2019年12月24日サントリーホール ベートーヴェン《第九》)。今回はスワロフスキーが2011年から18年まで首席指揮者を務めたスロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団との来日。...
View ArticleぶらあぼONLINE記事 フェスタ サマーミューザ 高関健 東京シティ・フィル 横山幸雄
ぶらあぼONLINEに、高関健東京シティ・フィル横山幸雄のフェスタサマーミューザKAWASAKI2023公演について紹介記事を書きました。 詳しくはこちらをご覧ください。↓https://ebravo.jp/archives/143654フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2023東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団サマーミューザ × ピアノ...
View Articleスロヴァキア・フィル ダニエル・ライスキン 笹沼樹(チェロ)(7月6日・サントリーホール)
スワロフスキーが指揮した7月2日と較べて、スロヴァキア・フィルの音が大きく変化した。プログラムの違いもあるが、指揮者の個性の違いが大きい。スワロフスキーが東欧伝統の響きを引き出したのに対して、ライスキンの指揮はより現代的で機能的。民族色豊かなスロヴァキア・フィルの音に輝きと洗練、ダイナミックな切れ味をもたらした。...
View Article調布国際音楽祭2023 川久保賜紀×佐藤晴真×松田華音チャイコフスキー《偉大な芸術家の思い出に》
(6月29日・調布市グリーンホール前半はまず松田華音のピアノ・ソロで、チャイコフスキー:「くるみ割り人形」より抜粋、「行進曲」「金平糖の精の踊り」「間奏曲」「トレパーク」「中国の踊り」の5曲が弾かれた。調布市グリーンホールはデッドで響かず、松田には気の毒だった。それでも「行進曲」はキリリとしており、「間奏曲」は幻想的。 川久保賜紀(ヴァイオリン)と松田華音のチャイコフスキー:なつかしい土地の思い出...
View Article広上淳一 日本フィル レオンカヴァッロ「歌劇《道化師》」(演奏会形式)
(7月8日・サントリーホール)広上淳一が指揮するオペラは、初めて聴く。オーケストラが雄弁なシンフォニックなオペラ公演となっていた。日本フィルは...
View Articleソアーレス 村治佳織 新日本フィル すみだクラシックへの扉(7月7日・すみだトリフォニーホール)
ジョゼ・ソアーレスはブラジル、サンパウロ市出身、2021年第19回東京国際コンクール〈指揮〉で第1位、及び聴衆賞受賞。その時のオーケストラが新日本フィルで、ソアーレスの指揮に惚れ込んで今回招聘したと聞いた。 最初のヴィラ・ロボス「ブラジル風バッハ第4番より Ⅰ前奏曲、Ⅳ踊り」...
View Articleオノフリ ハイドン・フィルハーモニー 中村太地(ヴァイオリン)(7月1日・紀尾井ホール)
ベートーヴェン「ヴァイオリン協奏曲」のソリストは中村太地(なかむらだいち)。プロフィールはブログの最後をご覧ください。13年前の中村のヨーロッパ・デビューもこの作品だったので、おそらく自信もあるのだろう。癖のない正統的な演奏で、音色はどこまでも美しく、堂々としていた。...
View Article指揮者・作曲家の外山雄三さん逝去 今年5月パシフィックフィルハーモニア東京指揮がラストコンサート
指揮者で作曲家の外山雄三さんが亡くなられた。享年92歳。今年5月27日、東京芸術劇場で聴いたシューベルト「交響曲第9番《グレイト》」(パシフィックフィルハーモニア東京)が最後のコンサートになってしまった。第4楽章を始めたところで、体調を崩し途中降板したとき、これは大変なことが起こったと思った。車椅子に乗りカーテンコールで舞台に再登場されたので安心したのだが。その時のコンサート・レヴュー↓外山雄三...
View Articleギルバート 都響 ゲルシュタイン(p)ニールセン&ラフマニノフ(7月14日・サントリーホール)
元東響コンサートマスター水谷晃が、ゲスト・コンサートマスターとして初めて都響のトップに座った。都響の弦が東響のように絹の響きに変わった。それが都響の各セクションにまで浸透し、都響全体の音もより緻密で磨き抜かれ、都響本来のパワフルな力と相まって素晴らしい相乗効果を生んだ。もちろんアラン・ギルバートの指揮があるからこそだが、それでもコンサートマスターによって演奏がここまで変わるのかという驚きがあった。...
View Articleリチャード・トネッティ(指揮&ヴァイオリン) 紀尾井ホール室内管弦楽団
(7月14日・紀尾井ホール)とてつもない演奏を聴いてしまった!史上最高のモーツァルト《ジュピター》交響曲と言っても過言ではないのでは。 リチャード・トネッティのプロフィールは下記をご覧いただきたいが、オーストラリアの人間国宝(National Living Treasure)でもある。...
View Articleジョナサン・ノット 神尾真由子 東響 エルガー&ブラームス (7月16日・サントリーホール)
神尾真由子が素晴らしかった。ヴァイオリン協奏曲としては最長のひとつである50分近いエルガー「ヴァイオリン協奏曲」を情熱的に、かつ完璧に弾いた。 激しく燃える第1楽章アレグロの第1主題は神尾が得意とする濃厚なヴァイオリンが存在感を示す。一方で第2主題のヴァイオリンは細やかで、ノット&東響も繊細なバック。コーダに向かう神尾のソロは圧巻。第1楽章は東響の演奏が珍しく緻密ではなく、少し粗く感じられた。...
View Article「音楽の友」8月号 執筆記事のご紹介
「音楽の友」8月号が発売されました。 今月は以下の記事を書きました。お読みいただけたらうれしいです。 スクランブル・ショット・エクストラ(これまでのScramble Shotに加え、拡大版ができました)『元ウィーン・フィル楽団長 故ワルター・バリリ(vn) 岡本和子氏が思い出を語る』(131p)日本ウィーン・フィルハーモニー友の会の例会での岡本和子氏の講演会レポート。...
View Articleギルバート/都響/ドール モーツァルト「ホルン協奏曲No.4」シュトラウス「アルプス交響曲」
写真©都響(7月19日・東京文化会館)ウェーベルン「夏風の中で―大管弦楽のための牧歌」4つの主題と3つの展開部で構成される作品。練習時間不足だろうか、最初のうちはアンサンブルに緊密感がなく、どこか散漫な印象。しかし、4つ目の展開部のクライマックスから、まとまりが出て来て、再現部の弱音も繊細になり、コーダまで集中力が保たれた。 モーツァルト「ホルン協奏曲第4番 変ホ長調...
View Articleフェスタサマーミューザ ノット 東京交響楽団 オープニングコンサート
(7月22日・ミューザ川崎シンフォニーホール)ジョナサン・ノットと東響が初めてチャイコフスキーの交響曲を演奏した。東響は16型、対向配置、コンサートマスターはグレブ・ニキティン。 プログラムに「チャイコフスキーへのチャレンジ」と題したノットへのインタビュー記事が掲載されている。その要旨をまとめると① チャイコフスキーは西欧の和声や構造をロシアの民族音楽と融合させた。②...
View Articleフェスタサマーミューザ 大野和士 都響 久末 航(ピアノ)(7月28日・ミューザ川崎)
ニールセン:狂詩曲風序曲『フェロー諸島への幻想旅行』フェロー諸島は、スコットランドのシェトランド諸島およびノルウェー西海岸とアイスランドの間にある北大西洋の諸島。デンマークの自治領だが、時にイギリス領になったこともある。奇しくも明日7月29日が伝統のチェーンダンスの本番とのこと。youtube↓に映像があった。オラフ祭のチェーンダンス(フェロー) -...
View Articleフェスタサマーミューザ N響 キンボー・イシイ マルティン・ガルシア・ガルシア(ピアノ)
(7月29日・ミューザ川崎)指揮 :キンボー・イシイピアノ:マルティン・ガルシア・ガルシア *ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 Op. 18 *リムスキー=コルサコフ:交響組曲『シェエラザード』 Op. 35(ヴァイオリン独奏 郷古 廉)...
View Articleチョン・ミョンフン 東京フィル ヴェルディ「歌劇《オテロ》」(オペラ演奏会形式)
(7月31日・サントリーホール)場内が暗くなり、嵐の様子が照明で映される。P席のキプロス人たち(新国立劇場合唱団)、ステージに登場したイアーゴ(ダリボール・イェニス)、カッシオ(フランチェスコ・マルシーリア)、モンターノ(青山貴)、ロデリーゴ(村上敏明)がヴェネチアとトルコの軍船の闘いを不安げに見守る中、トルコの軍船は海に飲み込まれる。キプロス人たちが喜びを爆発させる。...
View Article出口大地 清水和音 東京フィル フェスタサマーミューザ 《幻想交響曲》他
(8月2日・ミューザ川崎)出口大地を聴くのは二度目。前回も好印象だったが、今日はさらに彼の譜読みの鋭さに感銘を受けた。出口大地 東京フィル 木嶋真優(ヴァイオリン) ハチャトゥリアン・プログラム | ベイのコンサート日記 (ameblo.jp)...
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