11月2日(月)19時@すみだトリフォニーホール
シベリウス生誕150年記念/交響曲全曲演奏会
ハンヌ・リントゥ指揮 フィンランド放送交響楽団
交響詩「タピオラ」作品112
交響曲第7番ハ長調作品105
交響曲第5番変ホ長調作品82
フィンランド放送交響楽団の最初の弦の響きから、北欧の高い空が浮かんでくる。乾いた音、強力な弦の響き。16型のフルオーケストラの迫力。
フィンランドの白樺や赤松の生木を割いたような少し尖って鋭い生々しい音。このトレモロはたまらなくいい。これまでどのオーケストラからも聴いたことのない響き。金管も素晴らしい。木管は日本のオーケストラでも対抗できるかもしれない。
フィンランド放送交響楽団はハンヌ・リントゥがやりたいことに十二分に応えていた。
7番が特に良かった。
アンコールのシベリウスの組曲「ベルシャザール王の饗宴」からの「ノクターン」は初めて聴いた。ひそやかなトレモロが美しい。フルートがフィーチャーされる。そして「悲しきワルツ」は暗さとほのかな明るさの対比がやはり北欧のオーケストラらしい。これが本当のシベリウスだと思わせる。
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ハンヌ・リントゥ指揮 フィンランド放送交響楽団
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