アレクサンドル・ラザレフ 日本フィル ストラヴィンスキー「ペルセフォーヌ」(日本初演)(5月18日、サントリーホール)
プログラム:
プロコフィエフ:交響的協奏曲 ホ短調op.125
ストラヴィンスキー:「ペルセフォーヌ」(日本初演)【台本:アンドレ・ジイド】
指揮:アレクサンドル・ラザレフ
辻本玲(チェロ)
ポール・グローブス(テノール)
ナレーション:ドルニオク綾乃
合唱:晋友会合唱団(合唱指揮:清水敬一)/ 東京少年少女合唱隊(合唱指揮:長谷川久恵)
1957年4月4日日比谷公会堂で始まった日本フィル東京定期演奏会が700回を迎えた。記念の演目はストラヴィンスキー:「ペルセフォーヌ」(日本初演)。語りと音楽によるストラヴィンスキーの新古典主義時代(1934年初演)の50分前後の作品。ラザレフ日本フィルは作品の抒情性をよく表現していた。オーボエの杉原由希子とホルンの日橋辰朗のソロがとてもよかった。ペルセフォーヌ役のドルニオク綾乃の語りは抑揚が少ないが、youtubeのクルレンツィスが指揮した映像を見ても、女優のドミニク・ブランはたんたんと語っているので、そういうものかもしれない。
ポール・グローブス(テノール)は最初声があまり出ていなかったが、徐々に調子を取り戻した。晋友会合唱団は健闘したが、短い出演だったが東京少年少女合唱隊の清らかな合唱にも惹かれた。
前半に辻本玲のソロにより、プロコフィエフ「交響的協奏曲」が演奏された。第3楽章の高揚が素晴らしかった。アンコールはカタロニア民謡/カザルス編「鳥の歌」。