ジョナサン・ノット 東京交響楽団 神尾真由子 ベルク&ブルックナー(サントリーホール)
(10月16日・サントリーホール)神尾真由子はベルク「ヴァイオリン協奏曲《ある天使の思い出に》」を完璧なテクニックで弾いた。ヴィブラートをかけながら、熱く切り込んでいく。第2楽章中間部の独奏ヴァイオリンのカデンツァでは、左手のピィッツィカートが切り裂くようにはっきりと鳴らされる。熱量が高い演奏で、ノットと東響も緻密で熱い演奏を繰り広げた。しかし、感動はない。なぜだろう?...
View Article内田光子 ピアノ・リサイタル ベートーヴェン「ディアベッリ変奏曲」(10月17日・水戸芸術館)
モーツァルト「ピアノ・ソナタ第15番K533+K494」ベートーヴェン「ディアベッリのワルツの主題による33の変奏曲」サントリーホールよりも一足早く、水戸芸術館で内田光子のひさしぶりの日本でのリサイタルを聴く。会場は入場制限があり、市松模様でゆったりとした座席。音響も申し分のない中ホールで、内田光子を聴く至福の時間を味わった。...
View Article大野和士 都響 藤村実穂子(メゾソプラノ) ツェムリンスキー、R.シュトラウス
(10月21日・サントリーホール)冒頭に9月30日に亡くなったすぎやまこういち氏を追悼するため、交響組曲「ドラゴンクエストII」より<レクイエム>が演奏された。都響はこの人気ゲームの音楽を全て録音しているという繋がりがある。やや暗くしたステージに大野を先頭に楽員が登場。大野は下手から出てステージから降り、指揮台の前に置かれた階段を上がることをこの日繰り返した。...
View Articleこれがショスタコーヴィチの本質だ! ラザレフ 日本フィル 福間洸太朗(p)(サントリーホール)
(10月23日・サントリーホール)リムスキー=コルサコフ:《金鶏》組曲リムスキー=コルサコフ:ピアノ協奏曲 嬰ハ短調 op.30ショスタコーヴィチ:交響曲第10番 ホ短調 op.93...
View Articleジョナサン・ノット 東京交響楽団 デュティユー「交響曲第1番」、モーツァルト《レクイエム》
(10月24日・ミューザ川崎シンフォニーホール) 指揮:ジョナサン・ノット、管弦楽:東京交響楽団、ソプラノ:三宅理恵、メゾソプラノ:小泉詠子、テノール:櫻田亮、バスバリトン:ニール・デイヴィス合唱:新国立劇場合唱団(合唱指揮:冨平恭平)曲目:デュティユー:交響曲第1番モーツァルト:レクイエム K.626...
View Articleショパン・コンクール2020記者会見 プレス・キットのトートバッグ
2019年10月9日ポーランド大使館で開かれたショパン・コンクール2020の記者会見でもらったプレスキットの入ったトートバッグ。記念にとっておけばよかったと少し後悔しています(笑)。
View Articleアレクサンダー・ガジェヴ ピアノ・リサイタル NHKFMラジオ「ベストオブクラシック」で放送
©浜離宮朝日ホール反田恭平と並びショパン・コンクール第2位入賞、クリスチャン・ツィメルマン賞(ソナタ最優秀演奏賞)も受賞したアレクサンダー・ガジェヴの9月8日の浜離宮朝日ホールでのリサイタルがNHKFMラジオ「ベストオブクラシック」で10月28日(木)19:30~21:10に放送されます。プログラム:「前奏曲 嬰ハ短調 作品45」「舟歌 嬰ヘ長調 作品60」「3つのマズルカ 作品56」「ポロネーズ...
View Article鈴木優人 読響 ジャン・チャクムル 名演!アデス「イン・セブン・デイズ」(日本初演)
(10月29日・サントリーホール)読響612回定期演奏会指揮=鈴木優人ピアノ=ジャン・チャクムルライマン:シューベルトのメヌエットによるメタモルフォーゼン(日本初演)アデス:イン・セブン・デイズ(日本初演)シューベルト:交響曲第8番《グレイト》 アデス「イン・セブン・デイズ」はジャン・チャクムルの熱演と鈴木優人読響の豪華なサウンドがひとつになり、とても楽しめた。 総譜の表紙には”In Seven...
View Article東京芸術劇場シアターオペラ 團伊玖磨/歌劇『夕鶴』小林沙羅、与儀 巧、寺田功治、三戸大久他
東京芸術劇場シアターオペラvol.15 團伊玖磨/歌劇『夕鶴』(10月30日・東京芸術劇場) 指揮:辻 博之演出:岡田利規 出演つう:小林沙羅(ソプラノ)与ひょう:与儀 巧(テノール)運ず:寺田功治(バリトン)惣ど:三戸大久(バスバリトン)ダンス:岡本 優(TABATHA)、工藤響子(TABATHA)子供たち:世田谷ジュニア合唱団(指導:掛江みどり) 管弦楽:ザ・オペラ・バンド...
View Articleバッティストーニ「フルート協奏曲《快楽の園》~ボスの絵画作品によせて」日本初演
(11月1日・サントリーホール) 指揮:アンドレア・バッティストーニフルート:トンマーゾ・ベンチョリーニバッティストーニ:「フルート協奏曲《快楽の園》」~ボスの絵画作品によせて(2019)(日本初演)*I. 天地創造 II. エデンの園 III. 地獄ーカデンツァ IV. 庭チャイコフスキー:交響曲第5番...
View Article<バッティストーニの運命>渋谷の午後のコンサート (オーチャードホール)
(11月2日・オーチャードホール) 指揮とお話:アンドレア・バッティストーニ(首席指揮者)管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団ヴェルディ/歌劇『運命の力』序曲ヴォルフ=フェラーリ/歌劇『マドンナの宝石』間奏曲プッチーニ/歌劇『マノン・レスコー』間奏曲ポンキエッリ/歌劇『ラ・ジョコンダ』より「時の踊り」ベートーヴェン/交響曲第5番『運命』...
View Article桐朋学園宗次ホール オープニング・コンサート・シリーズ サイトウ・キネン・オーケストラ登場!
(11月3日・桐朋学園宗次ホール)「桐朋学園宗次ホール」の「コンサートホール・オープニング・シリーズ伝統と革新~音と共に 木と友に~」にサイトウ・キネン・オーケストラが登場。座席数234席の木のホールで聴くSKOの素晴らしい弦の響きについては「音楽の友」1月号Scramble Shotでご紹介いたします。 写真は主催者了解のもと撮影しました。今後の公演情報桐朋学園宗次ホール...
View Article角田鋼亮 日本フィル 郷古廉 シュトラウス2世、コルンゴルト、シュミット
(11月5日 ・サントリーホール)全体的に細やかで丁寧な音楽づくり。外面を飾らず、効果を狙う誇張のない演奏。作品に誠実に向き合う角田鋼亮の特長がよく出ていた。角田は日本フィルをこれまで数多く指揮しているが「定期演奏会」には今回が初登場となる。 J.シュトラウスⅡ世:ワルツ《ウィーンの森の物語》...
View Articleウルバンスキ 東京交響楽団 児玉麻里(ピアノ) モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームス
(11月6日・ミューザ川崎シンフォニーホール)指揮:クシシュトフ・ウルバンスキピアノ:児玉麻里管弦楽:東京交響楽団曲目モーツァルト:歌劇「魔笛」序曲ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 op.19ブラームス:交響曲 第4番 ホ短調 op.98...
View Article広上淳一 京響常任指揮者ファイナルコンサート in 東京~ 「京都市交響楽団 東京公演」
(11月7日・サントリーホール)指揮:広上 淳一(常任指揮者兼芸術顧問)プログラム:ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 作品67 「運命」マーラー:交響曲第5番 嬰ハ短調ベートーヴェンとマーラーの交響曲第5番を並べた重量級プログラム。2022年3月で常任指揮者を退任する広上淳一のファイナルコンサート。当日券売り場にも長い列ができ、会場は超満員。ラストコンサートにふさわしい舞台が整った。...
View Article前田朋子&上杉春雄 デュオ・リサイタル (11月12日・神奈川県民ホール小ホール)
コロナ禍もあり帰国できなかった前田朋子にとって日本での2年ぶりのリサイタル。ウィーンにとどまっている間は、自宅アパートの中庭からSNSを通して演奏を配信したが、今日のリサイタルでも前半にその時演奏した曲が並んだ。 最初はバッハ「G線上のアリア」。前田は深みのある音で歌い上げた。 次はモーツァルト「アダージョ ホ長編...
View Articleクシシュトフ・ウルバンスキ 東京交響楽団 「カルミナ・ブラーナ」
(11月13日・サントリーホール)新型コロナウィルスに係る入国制限のため、ヴァイオリンのボムソリ、ソプラノのアリーナ・ヴンダーリンとバリトンのビョルン・ビュルガーが来日できず、それぞれ弓新(ゆみあらた)と盛田麻央、町英和が代役を務めた。...
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